自家用トラックとは?業務用と異なるもの変わらないものについて解説

精密機械の運搬から品物の輸送まで、トラックは生活のさまざまな場面で利用されています。このトラックは、実は「自家用トラック」と「業務用トラック」の2種類があることをご存知でしょうか。自家用トラックも業務用トラックも、「トラック」であることには変わりませんが、さまざまな違いがあります。

そこで今回は、自家用トラックと業務用トラックの違いを詳しく解説します。また、変わらない点についても併せて解説しているため、自家用トラックについて深く知りたい方や、購入を検討している方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

1.自家用トラックとは?

自家用トラックは、車両を自分で保有し、自分の荷物を運搬するときに使用する「貨物自動車」です。

トラックは、荷台が広くとってあるため、冷蔵庫や学習机など、体積が大きく重量も重い荷物を運ぶときに重宝します。古くなった冷蔵庫を廃棄場まで運ぶときに、利用された方も多いのではないでしょうか。

運ぶ荷物は、自分のものとは限りません。知り合いに頼まれて、大きな荷物を運ぶこともあるでしょう。ただし、他人の荷物を運び、料金をとる場合(営利目的での使用)は違法となってしまいます。

たとえば、好意で知人の引越しを手伝い、タンスや食器棚などを運ぶことは違法ではありません。自分のお店の商品を輸送したり、自社工場で製造したものを配送したりする場合も、同様です。しかし、自家用トラックで料金をとって他人の荷物を運ぶことは違法です。つまり、有償で仕事として自家用トラックを利用することはできません。有償運送は、場合により高額な罰金が科せられてしまうこともあります。

この点が、業務用トラックと大きく異なるところです。

2.自家用と業務用によるトラックの違い

自家用トラックと業務用トラックの違いは、大きく分けると以下の3つがあります。

  • ナンバープレート
  • 税金
  • ナンバーの申請方法

自家用トラックと業務用トラックでは、外見から一目で分かるように、トラックに装着するナンバープレートを区別しています。また、トラックに課される税金やナンバーの申請方法も、自家用と業務用とではそれぞれ異なります。

ここからは、それぞれどう違うのか、さらに詳しく見ていきましょう。

2-1.ナンバープレート

自家用トラックのナンバープレートは、白地のプレートに緑色の文字で表示されています。一般的な自家用車のナンバープレートと同じ配色のため、見慣れている方も多いでしょう。

一方、業務用トラックのナンバープレートは、緑地のプレートに白色の文字で書かれており、自家用トラックとちょうど逆のデザインです。自家用トラックと判別がしやすいように配色されています。

この色の違いから、自家用トラックは通称「白ナンバー」と呼ばれています。
対して、業務用トラックは「緑ナンバー」という呼称です。業務用トラックは、事業用ナンバー・営業ナンバーとも呼ばれます。

このように日本では、道路運送車両法の自動車検査登録制度によって、自家用の車と業務用の車は異なるナンバープレートが交付されています。登録車両の車両区分により、起きる違いです。

2-2.税金

自家用トラックと業務用トラックでは、車両にかかる税金の額も異なります。トラックにかかる税には、「自動車税」と「自動車重量税」がありますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ比較してみましょう。

◆自動車税
自動車税は、車検有無にかかわらず毎年支払う税金です。トラックの自動車税は、自家用トラックか、事業に使う業務用トラックかといった使用用途で金額が変化します。

車両総重量 自家用トラック 業務用トラック
1t以下8,000円6,500円
1t~2t以下11,500円9,000円
2t~3t以下16,000円12,000円
3t~4t以下20,500円15,000円

※エコカー減税適用なし

◆自動車重量税
自動車重量税は、いわゆる「車検税」と呼ばれている税金で、車検を受けるときに自動車重量税納税を実施します。トラックの自動車重量税もまた、自家用か業務用かで金額が異なります。

車両総重量 自家用トラック 業務用トラック
1t以下3,300円2,600円
1t~2t以下6,600円5,200円
2t~3t以下12,300円7,800円
3t~4t以下16,400円10,400円

※エコカー減税適用なし

上記から分かるように、総じて事業者の使う業務用トラックのほうが安くなり、その分固定費が軽減されることが一般的です。

2-3.ナンバーの申請方法

自家用トラックと業務用トラックは、どちらも陸運支局でナンバーを申請します。

ただし、自家用トラックが簡単な手続きで済むことに対して、事業用として使う業務用トラックは陸運支局を通じて運輸局へと取得申請を行います。この際、厳しい審査が実施され、運輸業の営業許可を得て、免許を受ける必要があります。

自家用トラックは申請手続きが簡素である分、税金は高く支払う必要があることを理解しておきましょう。

3.自家用と業務用のトラックで変わらないもの

ナンバープレート・税金・ナンバーの申請方法などで違いのある自家用トラックと業務用トラックですが、以下のような双方とも変わらないものもあります。

  • ガソリン代
  • 維持費

最後に、自家用トラックと業務用トラックに共通してかかる費用について、具体的に解説します。

3-1.ガソリン代

トラックを利用するにあたり、ガソリン代はどれくらいかかるのか気になるところです。トラックの多くはディーゼルエンジンを採用し、燃料には軽油を使用するため、一般的な自家用車よりも、ガソリン代の単価は安くなります。

ただし、トラックは車両重量も大きく、重量のある荷物を積載することが多いため、燃費はあまり良いとはいえません。

国土交通省のデータによれば、平均的なトラックの燃費は2t車で10.4~12.2km/1Lです。自家用車では20km/1L超えが一般的になっていることを考慮すると、低い水準にとどまっています。

※出典:国土交通省「自動車燃費一覧(平成30年3月)http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr10_000035.html

したがって、自家用トラックを利用する際には、できるだけエコドライブを心がけると良いでしょう。急発進や急停車をせず、アイドリングを少なくするだけでも、燃料費の節約につながります。

3-2.維持費

トラックを利用する上で、日々のメンテナンスは欠かせません。トラックの維持費では、メンテナンスや整備にかかる費用が大きな割合を占めています。

たとえば、車検などでかかるトラックの基本整備費(基本整備料、完成車検料、車検更新料、消耗品交換含む)は、2t車で一般的に約5万円ほどかかります。これが4t車の場合は約6万円となり、基本的に重量が大きくなるほど高くなります。自家用車と比較して驚くほど高額というわけではありませんが、やはり割高となることは否めません。

車両整備の費用は、エンジンオイルの交換をこまめに実施するなど、日頃の心がけでカバーできる部分が多いことが特徴です。オイル交換のほか、タイヤの空気圧をチェックするなど、こまめにトラックのメンテナンスを行いましょう。

まとめ

トラックには、利用目的によって「自家用トラック」と「業務用トラック」の2種類が存在します。

自家用トラックと業務用トラックとでは、さまざまな違いがあります。たとえば、自家用トラックは陸運支局で簡単な手続きで登録が可能ですが、業務用トラックは事業用使用のため、運輸局での営業許可が必要となるなどです。

ただし、どちらも「トラック」であることには相違ありません。日頃のメンテナンスやエコドライブにより、ガソリン代や整備料金などの維持費は軽減できます。楽しいトラックライフを送るためにも、安全な走行を心がけましょう。

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