冷凍車とは?構造・仕組みと中古冷凍車を選ぶポイント

物流業や運送業を営んでいる人の中には、荷主や運搬物の関係で冷凍車の購入を検討している人もいるでしょう。しかし、一口に冷凍車といっても、管理できる温度帯や構造はさまざまです。購入にあたっては、冷凍車の知識を理解を深めた上で、自社に適したトラックを選ぶ必要があります。

そこで今回は、冷凍車の構造や仕組みについて解説します。失敗しない冷凍車の選び方や、中古で冷凍車を購入する場合のおすすめ店舗も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

1.冷凍車とは?

冷凍車とは、荷台に冷却装置を架装したトラックのことを指します。荷台内(庫内)を低温帯に保ちながら走行できることが特徴で、冷蔵車と冷凍車は冷却度合いこそ違うものの、基本的に構造は同じです。

荷台の形状はウイングまたはバンとなっており、荷台外側は外気温に左右されない断熱仕様で、内側はFRPパネルまたはアルミパネルで構成されます。

物流業界において、冷凍車はなくてはならない存在です。地方で採れた新鮮な食材を、都市部でも美味しく食べられることは、冷凍車があるおかげでしょう。また、冷凍車は冷凍品だけではなく、植物や精密機器を輸送するときにも使用します。

1-1.冷凍車の種類

冷凍車は温度帯の違いにより、低温車と中温車に分かれています。それぞれの特徴は、下記の通りです。

〈低温車〉

マイナス30℃まで対応できるため、冷凍食品やアイスクリームなどの輸送に適します。鮮魚や精肉を冷凍輸送するときにも欠かせません。

〈中温車〉

マイナス5℃まで対応するため、お弁当やお惣菜をはじめとした、食品全般の冷蔵輸送に最適です。精密機器や植物を輸送するときも、高温を避ける目的で使用します。

低温車と中温車はそれぞれ用途が異なりますが、低温車は設定温度を上げることで、中温車のように冷蔵品を輸送することが可能です。全体的な割合は、低温車のほうが多い傾向にあります。

2.冷凍車が冷却できる仕組み

それでは、冷凍車はどのような仕組みで、運搬物を冷却しているのでしょうか。冷凍車の冷却システムは、原理が異なる3種類に分かれています。それぞれ特徴が異なるため、運搬物や移動距離に適した冷却システムを選ばなくてはなりません。

ここでは、3種類の冷却システムの特徴やメリット・デメリットを解説します。

2-1.機械式

機械式は近年の冷凍車で8~9割に採用されている冷却システムです。一般的な乗用車のエアコンと同じ構造であり、コンデンサーで冷却した空気を荷台内に送り込むことで低温帯を保ちます。

機械式は荷台内の温度を1℃刻みで調整できるため、温度管理しやすいことがメリットです。エンジンが稼働する限り冷却できるため、移動距離や移動時間にも制限がありません。

一方で、荷台内を冷気が循環するため、食品が乾燥しやすいことがデメリットです。また、他の冷却システムと比べて外気温に左右されやすいことも、デメリットとして挙げられます。

2-2.蓄冷式

蓄冷式は、あらかじめ凍らせておいた冷凍板で荷台内を冷却させるアナログな仕組みです。冷凍板は夜間などトラックを稼働させないときに電気で凍結させます。

蓄冷式はエンジンの稼働にかかわらず、荷台内を冷却できることがメリットです。アイドリングストップが行えるため環境に優しく、燃料代の節約にもつながります。

ただし、蓄冷式は特性上、長時間の冷却には適しません。冷却時間は長くても約8時間となるため、近距離の輸送に限られてしまうことがデメリットです。

2-3.液体窒素式

名前の通り、液体窒素で荷台内を冷却する仕組みです。近年、液体窒素式は機械式に押されて大幅に減少しています。

液体窒素式はマイナス40℃まで一気に冷却できることがメリットです。鮮魚や精肉など、傷みやすい食材の冷凍輸送に適します。

一方で、液体窒素を定期的に補充しなければならないことが、デメリットとして挙げられます。液体窒素は安価ではないため、コスト面がネックとなるでしょう。

3.【項目別】冷凍車の選び方

新車や中古車に限らず、冷凍車は非常に高価です。冷凍車の購入で失敗しないためには、最低限の知識を身に付けておかなければなりません。具体的には、下記の3点に留意することがポイントです。

  • 最大積載量
  • 庫内の温度
  • 保冷の動力

ここでは、それぞれの違いについて解説します。

3-1.【最大積載量】輸送量に見合うか

冷凍車を購入するときは、まず最大積載量(容量)に着目しなければなりません。当然ながら、トラックは輸送回数が増えるほど、人件費と燃料代がかかります。本来一度で運べるところを2往復すれば、単純計算で2倍の費用が必要です。

最大積載量は、日常的な輸送量に合わせて選ぶことが基本となります。積載量別のおすすめ対象者は、下記の通りです。

  • 大型(10トン)…大量輸送が必要となる人
  • 増トン(6~8トン)…中型よりも積載量が欲しい人
  • 中型(4トン)…ボディサイズと積載量のバランスを重視する人
  • 小型(2トン)…近距離の輸送や、市街地の配送で小回りを重視する人

大型は漁業関係者など、日常的に大量輸送する人に適します。増トンは6トン車に限り、中型免許で乗ることが可能です。ドライバーの免許に応じて、8トンか、6トンかを選ぶと良いでしょう。中型は、スーパーマーケットやコンビニへの配送におすすめです。

3-2.【庫内の温度】運搬物に適切か

冷凍車は、運搬物に適した温度管理が行えなくては意味がありません。注意点として、幅広く温度設定が行えるトラックほど、価格が高くなることを覚えておきましょう。

過度な冷却機能を備える必要はありません。あくまで移動距離とのバランスを考慮した上で、必要な温度管理が行える冷凍車を選びましょう。

3-3.【保冷の動力】サブエンジンは必要か

機械式の冷却車を検討する場合は、サブエンジンの有無にも着目しましょう。サブエンジンは、メインエンジンの代わりにコンプレッサーを稼働させます。

エンジン直結式と比べて、安定して冷却できることがメリットです。また、メインエンジンを切っても冷却できるため、騒音を最小限に抑えられます。早朝や夜間の搬入時における、周囲への配慮につながるでしょう。

一方で、サブエンジンを動かすための燃料が、余計にかかってしまいます。ただし、待機時間が長いなど、サブエンジンのあるほうが経済的なケースもあります。自社での使用シーンを想定した上で、サブエンジンの必要可否を決めましょう。

4.冷凍車を中古で購入したいときは?

冷凍車は、一般的なトラックと比べて高価です。新車で大型冷凍車を購入する場合、1,000万円以上かかることもあるでしょう。購入費用を最小限に抑えたい人は、中古の冷凍車がおすすめです。

中古の冷凍車は冷却装置がすでに架装されており、購入時のカスタマイズが要りません。また、新車よりも早く納車されることもメリットです。購入手続きやナンバー登録がスムーズに進めば、わずか数日~数週間で現場に投入できるでしょう。

中古の冷凍車を購入する場合は、下記のポイントを押さえることが重要です。

  • 整備点検簿で、整備状態と修復歴を把握する
  • 試乗して、足回りの状態や操作性を確認する
  • 冷却機能に不具合がないかを確認する

トラックの性能は年々上がっており、中古のトラックにおいても、以前より故障のリスクは少なくなりました。さらに、自分の目でトラックをくまなく確認することで、より安心して冷凍車を購入できるでしょう。

冷凍車を中古で購入したいときは、上野自動車をおすすめします。上野自動車は中古トラックの販売や買取り、リースなどを行うトラック専門店です。上野自動車では、有名メーカーの高年式モデルを数多く取り揃えています。中古で冷凍車を購入したい場合は、上野自動車での購入を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

冷凍車とは、荷台に冷却装置を架装したトラックのことです。荷台を冷却する仕組みは、機械式・蓄冷式・液体窒素式の3種類があり、それぞれ異なるメリット・デメリットを持っています。

冷凍車を購入するときには、効率的に輸送できるように最大積載量に着目しましょう。また、運搬物に適した温度管理が行えるか否かも確認する必要があります。

冷凍車の購入費用を抑えたいときは、中古の冷凍車がおすすめです。自社に適した中古の冷凍車を探している人は、上野自動車の利用をぜひ検討してください。

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