ラフタークレーンとトラッククレーンの違い|必要になる免許とは

土木作業や解体工事の仕事でクレーンを使用するときは、作業現場に見合った車両を選ぶ必要があります。クレーンと名が付く車両にはラフタークレーンやトラッククレーンなどがあるものの、両者の違いを詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

ラフタークレーンを運転する場合は、一般的なトラックを運転する場合と異なる免許が必要です。正しい知識を身に付けて、運転ができるように備えましょう。

今回は、ラフタークレーンの知識を中心に、ラフタークレーンとトラッククレーンの違いを解説します。現場作業でクレーン業務がある方や、ラフタークレーンに必要な免許が知りたい方は参考にしてください。

1.ラフタークレーンとは?

ラフタークレーンとは、不整地や狭い部分の走行を得意とするクレーン車両です。正式名称はラフテレーンクレーンであり、英語の「rough terrain(ラフテレーン)」は不整地を意味します。

ラフタークレーンの外観における特徴は、大型タイヤを装着した走行用キャリヤの上にクレーン装置を搭載していることです。運転席は1つだけであり、車両走行もクレーン操作も同じ運転席で行います。作業現場で自走移動を行い、降車する必要なくクレーンを操作できる作業性の良さが長所です。

タイヤは四輪駆動・四輪操舵システムにより機動性が高く、悪路・狭路や軟弱な地盤での走行に適しています。車両とクレーンのエンジンが共用となっているため、コンパクトな車体であることも特徴です。

半面、ラフタークレーンは最大つり上げ荷重が少なく、100トン未満の車両がほとんどとなっています。最高速度も時速50kmを超えない設定のため自走速度は遅く、長距離走行には向きません。
なお、ホイールクレーンと呼ばれるクレーン車両は、ラフタークレーンとほぼ同じ種類のものです。

1-1.トラッククレーンとの違い

トラッククレーンは、運転席があるトラックに運転室付きのクレーン装置を架装した車両です。走行はトラック側の運転席で行い、クレーン操作用の運転室でクレーン作業を行います。

ラフタークレーンとトラッククレーンの違いは、大きく分けて以下の3つです。

◯作業時の操作方法

ラフタークレーンとトラッククレーンは運転席の数が異なるため、車両の走行とクレーン操作を行う方法も変わります。

ラフタークレーン 走行とクレーン操作は1つの運転席で行える
トラッククレーン 走行とクレーン操作は2つの運転席で別々に行う

トラッククレーンは運転席が分かれているため、それぞれに人員を配置するか、操作を切り替える度に降車することが必要です。

◯道路交通法上の区分

ラフタークレーンとトラッククレーンは、道路交通法における区分が以下のように異なります。

ラフタークレーン 大型特殊自動車
トラッククレーン 大型自動車

区分が異なる理由は、クレーン・トラックのどちらと見なされるかによるものです。ラフタークレーンでは運転席がクレーン装置側にあり、自走するキャリヤ側にはないため、クレーンと見なされます。
一方、トラッククレーンではトラック自体に運転席があるため、適用はトラックの区分です。

◯最高速度の上限

トラッククレーンは最高速度が時速90kmとなっているため、最高速度が50km未満のラフタークレーンよりも速く走行できます。遠方にある土木現場や平坦な作業スペースにおいて、トラッククレーンは高い機動力を発揮することが可能です。

2.ラフタークレーンの用途

ラフタークレーンの主な用途は、不整地や狭隘地での走行性を活かした重量物吊り上げ作業です。山林地・河川・港湾部における、以下のような作業に適しています。

  • 土木作業
  • 建築作業
  • 解体作業
  • 基礎工事
  • 建柱工事
  • 荷役作業

たとえば、山林地における伐採作業はラフタークレーンで不整地を走行し、アウトリガーで車体を固定した上で、伐採後の木材を吊り上げます。トラッククレーンなど、他のクレーン車両では作業できない場所にも進入できる点が、ラフタークレーンの強みです。

また、コンパクトな車体と小回りが利く駆動性により、近年は市街地の作業でも用いられるようになりました。市街地における建築や基礎工事はもちろん、クレーン部先端にジブを取り付けることで用途の幅が広がります。

奥行きはあるものの車両が進行できない場所や、マンション高層階への荷物運搬作業などにおすすめです。

3.ラフタークレーンの運転に必要な免許は?

ラフタークレーンは大型特殊自動車に分類されるため、一般的なトラックのように大型免許では運転できません。ラフタークレーンを運転するために必要な免許は「大型特殊免許」と「移動式クレーン運転士」の2つです。

◯大型特殊免許

大型特殊免許を取得すると、ラフタークレーンを含む大型特殊自動車が運転できます。受験資格は以下の通りです。

受験資格
  • 年齢:18歳以上
  • 視力:片目0.3以上、両目0.7以上
  • 信号を識別できる
  • 聴力が日常会話で支障ない

大型特殊免許の取得方法は、「教習所に通う」と「一発試験を受ける」の2通りがあります。それぞれの方法における違いは以下の通りです。

教習所に通う 一発試験を受ける
費用面 教習所と試験の費用が必要試験の費用が必要
取得にかかる時間 長い短い
試験内容
  • 適性試験
  • 学科試験(免除条件あり)
  • 適性試験
  • 技能試験
  • 学科試験(免除条件あり)

教習所に通う場合、免許取得までに費用と時間がかかります。しかし、本試験で技能試験を免除されるため、堅実に免許取得できる点がメリットです。
一方、運転試験場で一発試験を受ける方法は費用と時間を節約できます。ただし、一発試験は車両操作を伴う技能試験が含まれているため、基本的に免許を再取得する方向けのルートです。

◯移動式クレーン運転士

移動式クレーン運転士は、クレーンを操作する際に必要な資格です。移動式クレーンの資格はいくつかあるものの、移動式クレーン運転士を取得していればほとんどのクレーンを操作できます。

移動式クレーン運転士を取得するためには、指定教習機関で学科講習・実技講習を受講後、試験所で本試験を受ける流れが一般的です。受験資格はないものの、資格交付は18歳以上と定められています。

移動式クレーン運転士の試験内容は学科試験・実技試験の2種類です。それぞれの試験科目は以下の通りとなっており、規定の点数以上で資格が取得できます。

実技試験
  • 移動式クレーンの運転
  • 移動式クレーンを運転するための合図
学科試験
  • 移動式クレーンに関する知識
  • 原動機及び電気に関する知識
  • 力学に関する知識
  • 関係法令

4.トラックのレンタルは上野自動車株式会社で!

業務でトラックが必要になった場合、購入には費用がかかってしまうため、レンタルで用意したい方も多いのではないでしょうか。上野自動車では中古トラックの販売だけでなく、トラックのレンタルサービスも実施しています。

レンタルできる車はパッカー車を中心に、ダンプやバスなど種類が豊富です。
パッカー車は小型2t・3tクラスから中型4tクラスまで用意されており、圧縮形式もプレス式と回転式があります。作業場で発生する廃材やゴミを積載する車両として便利です。

ラインナップにレンタルしたい商品が掲載されていない場合は、上野自動車のレンタカー事業部に問い合わせてみましょう。
長期に渡るレンタルが必要であれば、販売用の保有車両をレンタカーとして用意してもらえるケースもあります。

レンタカーはしっかりと整備されているため、実際の運転や操作における不安がありません。トラックのレンタルは、さまざまな車種を揃えている上野自動車がおすすめです。

まとめ

ここまで、ラフタークレーンの知識を中心に、ラフタークレーンとトラッククレーンの違いを解説しました。

ラフタークレーンは、不整地・狭隘地を走行できる高い機動性が特徴のクレーン車両です。1つの運転席だけで車両走行とクレーン操作ができる作業性能を持ち、山林地や港湾部での土木・建築作業に適しています。

トラックをレンタルしたいときは、上野自動車への依頼がおすすめです。上野自動車のレンタカーは、豊富な種類のトラックがラインナップに表示されているため、業務に必要な車両を安い費用で用意することができます。

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