トレーラーヘッドとは?トラクターヘッドとの違いから価格相場まで

「トレーラーヘッドの購入を考えているが、選び方が分からない」という方は、まず種類や価格相場について知識を得る必要があります。トレーラーヘッドやトラクターヘッド等の似たような言葉や、聞きなれないカスタムパーツ名に混乱してしまう可能性があるためです。

特に、運転に必要な免許や重量税については複雑で、知識を身に付けるためには勉強が必要です。トラック車両についての基本的な知識を学ぶために、トレーラーヘッドとトラクターヘッドの違いからカスタム方法、価格相場等の様々なポイントまで、詳しく解説します。

1.トレーラーヘッドとは?|トラクターヘッドとの違いについて

大型トレーラーのヘッド部分は、「トレーラーヘッド」や「トラクターヘッド」と呼ばれます。

トラクター(tractor)は、「引っ張るもの」を語源としており、牽引自動車を意味します。対してトレーラー(trailer)は「後についていくもの」を意味しており、荷物を運ぶ車両分を指します。つまり、トラクターが牽引側で、トレーラーが非牽引側となります。

よって、牽引車両はトラクターヘッドが正しい呼び方です。ただし、日本語でトラクターと言うと、農業用車両製品を思い浮かべる方も多いため、分かりやすくトレーラーヘッドと呼ぶことも多いです。

1-1.トラックとトレーラーの違い

似たような言葉としては、他に「トラック」と「トレーラー」があります。この二つの言葉の違いについても説明します。

トラックは貨物自動車とも呼ばれ、荷物を運搬する構造の自動車を指します。軽自動車に該当する軽トラックから、大量の荷物を運ぶ大型トラックまで幅広い種類の車両があります。

そして前述のとおり、トレーラーは牽引される側の車両を指します。トレーラーはエンジンが搭載されておらず、牽引側の車両であるトラクターがなければ動きません。しかし一般的には、トレーラーとトラクターが連結した状態の車両をトレーラーと呼ぶことも多くあります。

牽引自動車としてのトレーラーは、主に以下3つの種類に分けられます。

  • セミトレーラー
  • フルトレーラー
  • ポールトレーラー

セミトレーラーは、日本で使用されている最も一般的なトレーラーです。連結装置がトレーラー総重量の10%以上を負荷します。連結されることを前提とした構造となっており、連結しないと荷物を運搬できません。

フルトレーラーはトレーラー自身で本体の重量を支えられるトレーラーを指します。セミトレーラーと違い、トラクター側にも荷台が備えられているため、トラクター単体でも作業できます。さらに全長規制も緩く、一度に大量の荷物を運べます。

ポールトレーラーは、鉄道車両やロケットなど長尺で分解できない荷物の運搬に利用されます。荷台は伸縮できる構造となっており、荷物に合わせて長さを変えられます。

2.アイテム別トレーラーヘッドのカスタム

自動車のカスタムは、燃費や耐久性の向上など機能面での目的と、メッキパーツやツヤ消し仕上げなど外見上の目的に分けられます。トレーラーヘッドでカスタムできる箇所としては、主に次のパーツがあります。

  • エアロパーツ
  • リアフェンダー
  • サイドバンパー
  • エアサス

ここからは、それぞれのパーツの詳細について解説します。

2-1.エアロパーツ

エアロパーツとは、空気力学を考えて車両の外部に取り付ける部品のことで、トラックにおいては、主に空気抵抗を軽減して燃費を良くする役割を持っています。

エアロパーツの中でも、特に前面のフロントバンパーを交換すると見た目が大きく変わります。トレーラーヘッドのドレスアップとして、大幅なイメージチェンジが可能です。

2-2.リアフェンダー

リアフェンダーとは、リアタイヤの外側を覆っているパネルのことで、走行中にタイヤが跳ねる水や砂の飛散を防止する役割を持っています。

トレーラーヘッドにおいては、リアフェンダーの位置を下げることでトレーラーとリアフェンダーが擦れることを防げます。

2-3.サイドバンパー

サイドバンパーは、トレーラーヘッドの両サイドに設置する装置のことで、主に歩行者や自転車の巻き込みを防止する役割を持っています。

また、サイドバンパーを取り付けることで、横から見た場合の見た目が大きく変わります。シンプルなステンレスの丸パイプから、派手に装飾された板状のタイプまで数多くの種類が存在します。

2-4.エアサス

エアサスとは、車体とタイヤの間にあるバネ装置のことで、衝撃を吸収する役割を持っています。特にトレーラーヘッドにおいては、積載する荷物への衝撃を軽くする効果があります。

さらに、エアサスには車高調整という機能があり、車体の高さをリモコンで調整できます。この機能により、荷物の積み下ろし作業の負荷が減ります。車体やトレーラーの負担も軽減できるため、車両の寿命も長くなります。

3.トレーラーヘッドの運転に必要な免許

トレーラーヘッドの運転に必要な免許は、けん引する場合とヘッドのみを運転する場合で異なります。
ここからは、それぞれの場合の詳細について説明します。

3-1.けん引する場合

トレーラーヘッドの後ろに総重量が750kgを超えるトレーラーを連結する場合には、牽引免許が必要となります。

そしてほとんどのトレーラーは、車両総重量が11t以上、最大積載量が6.5t以上となります。したがって、運転するためには大型自動車免許が必要です。

3-2.ヘッドのみを運転する場合

トレーラーヘッドのみを運転する場合、牽引免許は必要ありません。しかし、トレーラーヘッドには牽引装置が付いているため、車両総重量に最大積載量が加えられます。よって、普通自動車運転免許では運転できません。

トレーラーヘッドの車両総重量が7.5t未満なら準中型自動車免許、11t未満なら中型自動車免許、それ以上であれば大型自動車免許で運転することができます。

4.知っておきたいトレーラーヘッドの「重量税」

自動車は重量に応じて、自動車重量税を払う必要があります。自動車重量税は1年ごとにかかりますが、支払いは新規登録時もしくは車検時に行うことが基本となっています。

トレーラーヘッドの重量税は、車両の燃費性能によってエコカー減税適用の可能性があります。車両総重量が3.5tを超える重量車のエコカー減税の割合は次の通りです。

(引用:国土交通省/http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html)

エコカー減税の割合については、車両購入時に販売会社に問い合わせることをおすすめします。

エコカー減税が適用されない場合には、初めてナンバーを取得してから経過した年月によって重量税が変わります。重量税が変化する年月については次の通りです。

  • 13年未満
  • 13~17年
  • 18年以上

これらの経過した年月区分により、車両総重量1tごとに重量税が変化します。

5.【新車・中古車別】トレーラーヘッドの価格相場

トレーラーヘッドの商品価格相場においても、新車か中古車かにより大きく異なります。
最後に、それぞれの価格相場について詳しく紹介します。

5-1.新車の価格相場

新車のトレーラーヘッドの価格相場は、メーカーによって異なります。購入した経験のない方から見ると相当高く感じるはずです。

新車の車両本体価格は車種によって異なりますが、おおよそ1,500万~2,000万円程度となります。これだけの価格となると、運送会社にとっても大きな買い物と言えるでしょう。

5-2.中古の価格相場

中古車のトレーラーヘッドの価格相場は、メーカーや年式、最大積載量、保証の内容等によって異なりますが、おおよそ100~400万円程度と、新車のトレーラーヘッドと比較すると、かなり安く購入できることがわかります。

しかし、中古車の状態を見極めるためには、トレーラーヘッドに関する知識と経験が必要です。購入時に注意するべきポイントは以下の通りです。

  • 評判が良い中古車販売サイトを利用する
  • 年式や走行距離等を確認する
  • 実際に現車を見て判断する

中でも特に、販売店を訪れて現車を実際に見ることは大切です。出品者の人柄や、ハイルーフの広さなど、ネットやカタログの表示では分からない点が多くあります。中古車は値段が安い分、故障等のリスクが増えるため、慎重な評価が必要です。

まとめ

トレーラーヘッドの購入については、普通の乗用車と比べて情報が少なく、知識を身に付けるまでが大変です。購入の際には、経験や知識を持つ人に同行してもらうと、車選びがスムーズになるでしょう。

自家用車やトラックはもちろん、トレーラーヘッドなどの車は決して安い買い物ではありません。お仕事で使用するのであれば、なおさら状態を確認しておくべきと言えるでしょう。ここまでの内容を参考に、予算内で最適かつ良質なトレーラーヘッドをぜひ探してみてください。

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